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Michael Ball As Edna in London Hairspray

Michael Ball  As Edna  in London Hairspray_c0089360_2241043.jpgまたシアターネタです。数日前に発表になって驚いたニュース。私の大好きなMichael Ballがロンドンでこの秋にオープンする「Hairspray」でEdna役を演じるそうです。Ednaというのは、主人公の太った高校生Tracyの太ったママ役なんです。主役クラスの役ですから、Michaelに相応しいのですが、それにしても女役ですよ!(ブロードウェイバージョンも男優が演じています)

Michael Ballといえば、イギリスを代表するミュージカルスター。かれこれ20年以上もいろいろな作品でのリーディングアクターを務めています。代表する作品は「Les Miserables」のマリウス、「Phantom」のラウル、「Aspects of Love」のアレックス、「Passion」のジョージオ等ハンサムな王子様タイプの役が多い。1962年6月27日生まれのもうすぐ45歳になるMichaelはさすがに最近は王子様役ではなく年相応の役になりつつはありますが・・・最近だと「Chitty Chitty Bang Bang」でパパ役、「Woman in White」のフォスコ役。2年前に私が観たNew York City Opera「Patience」の時もハンサム役でした。

「Hairspray」はもともとはジョン・ウォーターズ監督の映画「ヘアスプレー」(1988年)で、ミュージカルとしては2002年夏にNYでオープン、その翌年のトニー賞では13部門にノミネートされ8部門を獲得した作品(もちろん作品賞も)。主人公の太った高校生Tracyが弊害を乗り越え恋にダンスに大活躍する話です(これじゃわからないか・笑)底抜けに明るくて、華やかでわくわくするダンスシーン満載のハッピーエンドのいかにもブロードウェイミュージカル。(裏には人種差別とかデブへの差別とかも潜んでいます。)オープンから数年はチケットが取りにくいミュージカルの一つでした。私はオープン2週間目に立見券で、翌2月に席で、オリジナルキャストで見ましたが、観たあとに幸せな気分になれるミュージカルでした。でも、イギリスではどうなんでしょうか?アメリカとイギリスの笑いは違うから。ロングランするのかな?だいたい、今頃になってオープンって遅いと思いません?

この役ブロードウェイのオリジナルキャストは個性派俳優のHarvey Fierstein(今年のトニーでもプレゼンテイターで出演してました)。この役でトニー賞の主演男優賞を受賞しています。強烈なキャラで、独特のダミ声で演じていたんです。(ちなみに映画版〔今夏にアメリカで公開予定〕では、John Travoltaです)女性役を演じることは別として(それも演技の幅)、Michaelの一番の魅力はあの素晴らしく響き渡るテノールなのに、あの美声では歌わないですよね?何だかとっても勿体ないような気がします。何度も書いてますが、この役太った役なんです。私達はビッグママと呼んでいました。肉襦袢を着るのでしょか?それとも地で行くのか(笑)。「Woman in White」の時も肉襦袢を着た役でした。段々、路線が変わってきたのかしら?
新しい役にチャレンジするのはいいことなんですけど、中年になると役が限られてしまうのかな~とファンとしてはちょっと複雑な心境。(と別人の心配をしたり)

ロンドンの「Hairspray」Shaftesbury Theatreで10/11プレビュー開始10/30オープンです。Michaelは6ヶ月の契約(2008年3月末まで)で、12/23から1/5まではホリディだそうです。HPもできてます(日本語あり)。観たいな~。

by lovelysheep | 2007-06-18 00:00