ラブ・ネバー・ダイ~何でこうなるの?~
「オペラ座の怪人」の続編「ラブ・ネバー・ダイ」を4/23に観てきました(ファントム:市村、クリスティーヌ:濱田、ラウル:田代)。
この作品2010年にロンドンで観て、大感動!1幕目の途中でもう1回観たいと思い、リピートした作品です。と言っても感動したのは、音楽と歌唱力で、ストーリーは滅茶苦茶だったけど、その酷さをすべて隠してしまうほど、音楽と主役2人の歌声が素晴らしかったんです。
今回の日本公演は、私が観たロンドンバージョンでなく、その後改定されたオーストラリアバージョン。
始めチケット買わなかったのですが、怖いもの見たさ?で買ってしまいました。
ロンドンで観たときは、もう1回観たいとすぐに思ったのに、このバージョンは1幕目が終わった時に、正直帰ろうかと思った。今日で公演が終わったので、ネタバレ含めて書いちゃいます。
まず、日本のキャストとは別問題で、何このストーリーの悪変?さらに三面記事的な要素が強くなり、ワイドショー好きに向けたの???こんな陳腐が話をミュージカルにしていいの?
ファントムがグスタフが自分の子だと知って、クリスティーヌにこのことはグスタフに黙っててほしいと懇願したり、1幕のラストでマダムジリーがあの子さえいなければ、なんてシーンはなかった。2幕のラスト、クリスティーヌが死んだシーンもあんなに引きずらなかったと思う。これまた日本語で聞いているから、すべて理解できちゃったせいもあるのかな。
で、日本のキャスト、メインの3人がバラバラでバランスが取れてないという感じ?チグハグで愛情を感じない。市村さんは、一人ハイテンション、だけど、決して歌は上手くない。濱田さんは、あまり表情がない(これはロンドンで観たシエラも同じだった)、テ―マソングを歌うことに全力をかけてる感じ(さすがにあの曲は凄かったけど)。田代さんは、なんか子供に見えた。落ちぶれたラウルという感じはせず、一生懸命不良ぶってた感じ。
ロンドンで背中がゾクゾクしたファントムとラウルの「Devil Take The Hindmost」も、迫力に欠けてました。
26年前に、オペラ座の怪人の初演で、同じ日生劇場で市村さんのファントムを観て、そしてまたここで観てるという自己満足だけかな。
これは、私の個人的な感想ですので、お気に召さないかたは無視してください。
by lovelysheep | 2014-04-27 23:55 | Theatre