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AIDA~劇団四季~

AIDA~劇団四季~_c0089360_0254691.jpg前後しますが、10/30に劇団四季の「AIDA」を観てきました。そして、大感動した私。

もともと「AIDA」は大好きな、ミュージカル。
初めて観たのは、ブロードウェイのプレビュー中の2000年2月。はい、HEATHER HEADLEY & ADAM PASCAL & SHERIE RENE SCOTTのオリジナルキャストです。好きなロックミュージカルで、ストーリー、歌に、演技に全身全霊で大感動した作品。この時も大感激して、劇場を出るまで涙が止まらなかったことをはっきりと覚えています。ADAMが戻ったとき、2002年9月にも再度観劇してます。
好き嫌いがはっきり分かれますが、私はディズニーミュージカル大好き(単純なんです)。「B&B」から「LITTLE MERMAID」まで全ディズニーミュージカルをOBCで観てます(&リピートもしてます)。すっかりディスニーの魔法にかけられている私。その中でも一番好きなのがこの「AIDA」。
ラブストーリーに、これまた大好きなELTON JOHNの音楽にと、私のツボにぴったりはまった作品なんです。

これだけ感動したミュージカルを日本で観ることにはちょっと怖さもありました。実際、ブロードウェイで観て大感動して、日本のキャストを聞いて、観ない作品のほうが多いですし、観てがっかりしたことも。

そんな心配も杞憂に終わりました。日本では珍しく2003年に東京より先に大阪で開演。6年たってやっと東京での開演です。それまでの間に練られて、成熟してきた時期に観たのかも知れません。勿論、いろいろと思う点はあったものの、それを差し引いても感動し、思わず友人に勧めちゃいました。
ちなみにこの日のメインキャスト3人は、アイーダ:濱田めぐみ、ラダメス:金田俊秀、アムネリス:五東由衣。(キャスト表は知らない俳優さんの名前ばかり)
何といっても、ずば抜けて素晴らしいのがアイーダ役の濱田めぐみ。(ふ)さんのこだわりの理由がわかりました。彼女、私が四季を見なくなり始めたころに四季に入団した女優さんで、多分「ライオンキング」のナラしか観ていないと思います。アイーダが乗り移ったと思えるほど、役を自分の物にして、演技し、歌いきってます。一人だけ浮いてたと言っていいほど(良い意味で)そこだけオーラがでているというか、存在感が違うんです。捕らわれでの身で奴隷ながら、王女としての気品・プライドを保ち、またある面ではかわいらしく。伸びのある歌声を聞かせてくれました。ああやって歌ったら、さぞかし気持ちいいだろうな、と思うほど。彼女にとって、アイーダは一世一代のはまり役かもしれない、と最近の彼女の舞台を観ていないのに感じました。それほど、見事に演じ、歌いきっていました。トニー賞で主演女優賞をHEATHER HEADLEYが受賞したときに「ディズニーに感謝し、一生ディズニーについていきます」、と涙ながら挨拶をしたのを思い出しました。
NYで観た時は、バラードよりもロック色が強い印象があるのですが、今回はバラード系のほうが、心に残り、1幕から3曲も涙がボロボロと流れていた私でした。それはELTONのバラードのさびの部分が、私の琴線に触れるんでしょう。濱田さんの歌い方も私の琴線にかな?やっぱり、ミュージカルは歌が命ですよね~。

席はB席で、2階から観たのですが、この劇場は縦型で高さはあるものの、ステージからは近く、観やすかったです。照明もキレイでした。
四季の舞台は良い意味でも悪い意味でも、個性を出さず、全体がまとまっています。この「AIDA」先日1000回を迎えたそうですが、レベルは高かったように感じました。東京初演で力が入っているのでしょうか?
先月「レミ」を3回観ましたが、個人的にはイマイチ・イマニ・イマサンで、がっがりだったので(あくまでも個人の感想、こう書くとまた非難の書き込みがあるかな)、その分も感激度が高かったのかもしれません。

やはり日本語で観ると、細かい部分までストーリーが理解できていいですね。と同時に、無理に1音に何文字も載せているのはちょっとと思う部分もあります。歌詞の訳も、それじゃ話が繋がらないだろうと思ったり。(「Like Father,Like Son」がどうして「父に従え」になるの?)
あと歌はいいのだけど、セリフがね・・もう四季節にはうんざりかも。特にラダメスの金田さん、せっかく歌が上手いのに・・・(日本のかたではないそうですね)。
そう、ラダメスの金田さん、この役のデビューは先日だったそうですが、なかなか好演でした。私の席からははっきりとは見えなかったけど、イケメンさんとか。歌唱力もあると思うけど・・・でも・・・個人的には声が高過ぎです。これは、私のなかのラダメスのイメージが、ADAMのハスキーボイスだからです。

表現力がなく上手く伝えられなくて歯がゆいけれど、初回にNYであれだけ感動した作品を、日本でまたこんなに心揺さぶられ涙流したということがすべてを語っていると思います。
これは濱田めぐみのアイーダに負う部分が大なのも事実。もう1度観たいような、この感動を残したほうがいいのか、悩みます。

by lovelysheep | 2009-11-03 01:39 | その他