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The Glorious Ones

The Glorious Ones _c0089360_22394653.jpg最後に舞台編です。今回は、5泊したにも関わらず12/31,1/1と休演の多い日が入ったため、6本しか観ていません。始めにも書いたように、その6本も全体にイマイチで、これ!というのがありません(去年も全く同じこと書いてる私)。観てから1ヶ月以上過ぎていることと、観劇中にメモはとらないので正直あまりよく覚えていない部分が多いので、簡単に行きます。

①Dec.30 マチネ The Glorious Ones at The Mitzi E. NewhouseThe Glorious Ones _c0089360_22452918.jpg
到着日のマチネはリンカーンセンター内の小さな劇場(キャパ299人)のオフブロードウェイミュージカル「The Glorious Ones」(1/6までの限定公演)です。「ラグタイム」の名チームが再結集し製作した新作です。17世紀イタリアを舞台としたコメディ・ア・デルラテ(仮面を使用する即興演劇の一形態。16世紀中頃にイタリア北部で生まれ、主に16世紀頃から18世紀頃にかけてヨーロッパで流行し、現在もなお各地で上演され続けている)の旅芸人一座の日々を描いたもの。劇中劇と交差しながら進んで行き、劇中劇の中の人物の人生、それを演ずる俳優の人生・愛・野望が描かれているという感じかな。栄枯盛衰というか、移り変わりというか、引き継がれていくというのかな、それをコメディタッチで、あるときはちょっと卑猥に、セクシーに演じられていきます。予習のために英語原作を読んだのですが、その中の「人生は台詞の中にある」みたいな一文が印象に残っていました。でも・・・私の力が足りないのか、あまり私の心には響いて来なかった。(寝ないで観ましたけどね)

オフの小さい劇場で、7人の俳優が駆け巡ります。去年観た「Fantasticks」も小さな劇場で手作りの暖かさを感じた芝居でしたが、こちらも狭い空間ですが、手作りというよりも、きちんとした舞台(上手く表現できませんが)という印象。オンでは味わえない、こんな身近で俳優の演技を見るという贅沢は思い切り味わいました。それもトニー賞他にノミネートされるような実力派の演技を。旅芸人の話なので、その一座の芝居を観ているような気になります。

7人のキャストで、限定公演だったせいも手伝ってか、話題になった豪華キャスティング。「Grey Gardens」でデビューしたErine Davie,「Avenue Q」のオリジナルキャストのNatalie Venetia Belcon,そして一番は最近B'wayで活躍が著しい中年カメレオン俳優Marc Kudisch。Mark目当てで劇場に通った日本人もかなりいるとか。本当にMarcはここ数年舞台に出っ放し。それも特定の役柄でなくいろいろな役を見事に演じ分けるカメレオン俳優。作品を選んでばかりで舞台から離れている某中年俳優に見習ってもらいたいものです。いろいろなオファーが来るんでしょうね。私が観たのは「Modern Milly」「Assassins」(「SP」にも出てます)だけですが、この舞台を観てて勢いを感じました。

限定公演ですでに公演は終了しています。その後CDがレコーディングされ、この夏に発売になりますので、興味があるかたはどうぞ。

by lovelysheep | 2008-02-08 23:44 | NY年末年始0708