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新卒採用、TOEICは730点以上…武田薬品

うちは「読売新聞」なのですが、今朝驚いた記事はこれ。読売新聞のオンラインサイトにも出てます。

製薬国内最大手の武田薬品工業が、2013年4月入社の新卒採用から、英語力を測る学力テスト「TOEIC」(990点満点)で730点以上の取得を義務づけることが22日、明らかになった。
通訳業務や海外赴任を前提とする採用を除いて、国内大手企業が新卒採用でTOEICの基準点を設けるのは極めて珍しく、他の大手企業の採用活動にも影響を与えそうだ。

730点以上は「通常会話は完全に理解できる」水準とされ、得点者は受験者の1割強にとどまっている。

武田薬品は、海外事業や研究開発体制の強化のために、外国人研究者の採用や海外の新薬候補品を持っているベンチャー企業のM&A(企業の合併・買収)を積極化させている。採用条件に高い英語力を明示することで、海外事業や研究開発の強化に対応できる人材を獲得する狙いがある。


おかしくないですか?英語ができるできないって、育った環境による部分も多く、英語が出来ると企業にとって魅力的な人間かは別問題でしょ?
だいたい730点では、「通常会話が完全に理解できる」レベルだとは思わないし、TOEICにはスピーキングがないわけなので、TOEICの点数が高い=英会話ができるわけでない、というのは有名な話。
TOEICの点数が低くても、実際の英語のコミュニケーション力が高い人は沢山いるし、英語ができなくても、優秀な人は沢山いる。傾向を覚え、TOEIC用の技を使えば、実際の英語力以上の点数も出る。
ここで制限を設けることによって、そういう優秀な人を排除しちゃうということだと思うのだけど。
英語を使う部署を希望する人は、それなりに頑張ってTOEICでいい点とればいいじゃない。ここは日本なんだし、大部分の企業の顧客は日本人じゃないのかな?

ちなみに私の勤める会社では、履歴書に800点代、900点代を書く人は沢山いるそうです。説明会で人事から、英語を使える部署に行くとは限らないといわれるとか。
社員に英語を強要することはなく、すべての社員あて文書は日本語と英語で書かれます。英語でスピーチの場合は、通訳がはいり、逆の場合もです。
私の部署なんて、外資とは思えない、まさに日本社そのもので、英語を使うのはほんの一部の人だけです。

730点って、まっ勉強すれば取れない点数ではないけれど・・・ただ、受験英語と違って、ビジネスの文章・単語がメインとなるので、勉強は必要ですね。
最近の大学生の就職活動をみていると、本当にかわいそうになります。私の就職のころも、4大卒の女性には厳しかったけど、それでも4年になってから就職活動を始めて、ほとんどの人は秋には決まっていました。
今の学生は3年からでしょ?大学って、高校までと違って、自分の好きな勉強や好きなことが大手振ってできる人生で唯一の贅沢な期間だと思うんです。私は、就職には全然結びつかない、大好きな「日本文学」を選択し、楽しかった大学生活でした。
就職準備のための大学4年間じゃないのに・・・・と新聞を読みながら思ったのでした。

by lovelysheep | 2011-01-24 00:48 | その他