ダンス・オブ・バンパイアー
3連休中日は「ダンス・オブ・バンパイアー」を観てきました。
勢いで買ってしまったこのチケットでちょっと後悔していたのですが・・初演が2006年、その時私はこの作品だめだ~と思ったのでした。(そのあとも観てます)
今日観てまず思ったことは、上演を繰り返すことにより、作品が出来上がっているということでした。主役クラスの俳優は役を完全に自分のものとして皆歌も演技もよかったし、アンサンブルもなかなか良かったですね。好き嫌いは別として、以前観た時と印象が違いました。
私が観に行ったのは祐一郎さんを観たいからですが、、その祐一郎さんは、8月の「貴婦人の訪問」の時よりも声がでていましたねかなりエコーは聞いていましたけど。よく言われますが、祐一郎さんは人間でない・感情のない役のほうが合っている感じ。何も気持ちが伝わってこないから。
ソロのときは祐一郎さんに合わせているから安心して聞いていられるけど、デュエット部分で誰かと絡むと化けの皮が破けるというか・・(以前なら祐一郎さんのほうが勝っていたのに)。もう祐一郎さんの歌で感動することはないのかも・・・それでも、時々チケットを買ってしまう私。
辛口でいうと、ミュージカルというより、テーマパークのショーなんじゃないかと思う部分もあり。歌中心のミュージカルが好きな私なので、それは仕方ないか。ミュージカルは歌とダンスと芝居が融合した舞台芸術ですが、この作品はダンスが切り離されていて、ダンスはダンスで成り立っている感じがするのです。
今日は入るときにこのブレスレットが配られ、カーテンコールで皆一緒に踊るというサービス(?)もあり。観客参加型はみんな楽しめるし、私の隣が20代半ばくらいの男性2人組で、楽しんでいたようすが伝わってきました。最後にみんなで立ち上がってブレスレットをして踊ってステージと観客がひとつになり、楽しかった~という思いが観客に残ったことでしょう。
評判が評判を呼び、何度も上演を繰り返し、質が上がっていくのはとてもいいことですよね。
でも・・・歴史上の人物をラップでミュージカルにしたり、難しいテーマを重くせずにミュージカルにしたり、常に新しいミュージカルを生み出しているブロードウェイとはまだまだ違うステージなのだと思って帝劇を後にしたのでした。
by lovelysheep | 2015-11-22 23:25 | Theatre